先輩からのメッセージ

理学系の先輩

理学系の先輩

理学部で化学を専攻し、農業とはまったくの異分野を学んできたのですが、住化農業資材の「農業を科学する」という言葉に惹かれました。それまで農業へのイメージは畑に種をまいて水・肥料を与えてというほのぼのとしたものでした。しかし、種のコーティング技術や土にもいろいろな技術が詰まっていることを知り、農業に対する考え方が変わるとともに、未知の世界への興味が湧いてきました。

“天然物”を相手にする、難しさとおもしろさ。

住化農業資材の事業のひとつに、お客様からお預かりした種子をコーティングによって高機能化する種子コート事業があります。私は今、そのコーティング技術の研究開発に取り組んでいます。
化学を専攻していた学生時代は、人工的につくられた化合物を扱っていました。しかし、私が今相手にしているのは天然物です。同じ作物の種子でも、品種によって特性が異なるうえ、コーティングに使用する原材料も天然物であるため、産地などによって状態が異なります。不確定要素が大きい天然物を相手にしながら、常に安定した品質の商品をめざしていく。とても難しいことですが、そこに化学とは違うおもしろさも感じています。 また、私たちの仕事は研究室の中だけで新しい技術をつくり上げるものではなく、製造現場との連携も重要になります。

技術だけでなく、人とのつながりが、仕事を進めていく。

たとえば、それまでコーティングが困難とされていた種子の技術改良に取り組んだとき、試行錯誤の末に何とか解決策を導き出せたと思い、製造担当者に提案したところ、「その方法では、製造には適さない」という答えが返ってきました。研究室では小さなスケールの中で試験を行うため、比較的安定した結果を得られやすいのですが、量産化を目的とした大型設備では、試験通りにいくとは限らないのです。そこで私は、製造現場に何度も足を運ばせてもらい、どの設備をどのように使えば量産化が可能かを検証していきました。そして新たな解決策を考え、再度提案を行ったところ、とても良好な結果が得られて製造担当者にもよろこんでもらうことができました。

このような経験からも、自分の開発テーマをただ追求するだけでなく、製造や営業担当者とのコミュニケーションが大切だと感じています。新しい技術を開発したとき、実際に作業をする方たちにどのようにわかりやすく伝えるか?生産農家の方々や製造現場は、今どんなことに困っているのか?時には仕事以外の話もするなどして、コミュニケーションを円滑にすることを心がけ、多くの人とのつながりの中で、日々研究開発に取り組んでいます。


農学系の先輩

大学では、農学部で植物病理学の研究をしていました。住化農業資材は、植物に深く関わることができ、かつ研究開発に携わることができる、日本でも数少ない企業のひとつだと思います。私が所属していた研究室からも数名の先輩が就職されていて、生産者のことを第一に考えて仕事に取り組んでいる話などに魅力を感じ、入社を決意しました。

自分の研究成果が、商品に反映されるよろこび。

私は今、育苗培土「スミソイル」の開発や改良、品質管理に携わっています。苗が育ちやすい土をつくり、安定した品質で提供することで、農家のみなさんの省力化や収益性の向上をめざしています。現在入社4年目ですが、若手社員であっても自分の意見や研究成果が商品に反映されることが多く、商品との距離がとても近い環境だと感じています。
思い出深いのは、入社2年目にスミソイルの新グレードの開発を一から任されたこと。新しい成分を加えて品質の向上をはかるため、多くの試験を繰り返してデータを取り、最適な配合を探っていきました。それだけではなく、営業や工場、関係会社とのやり取りや、特許出願、各種申請手続きなども行い、新しい商品を世に出すのは大変なことだと実感しました。

その分、約2年かけて商品化の目処がついたときは、大きな達成感を味わうことができ、自分も大きく成長できる機会になったと思っています。 また、自由に開発できる環境を与えてもらいながらも、必要な場面では上司や先輩方がしっかりフォローをしてくれ、成長を支えてもらっています。今は、よりハードルの高い開発を任され、新しいステージで試行錯誤の日々が始まっています。

他分野や生産者の方々の意見が、視野を広げてくれる。

私が携わっているのは「土」の研究開発ですが、実際の現場では、土だけを使って農業をしている人はいません。種や苗、肥料、潅水資材など、住化農業資材にはさまざまな専門分野に取り組む人がいて、そうした先輩たちから意見をもらうことで、知識の幅を広げ、農業をより広い視野で捉えられるようになりたいと考えています。

            

また、私はできるだけ現場に行かせてもらい、生産者の方々のお話を聞くことを心がけています。学生時代も植物の研究に取り組んでいましたが、その多くは研究室の中で完結するものでした。入社してはじめて、自分で苗を育てる経験をしましたし、現場に出るとより多くのことを肌で感じることができます。
これからも、幅広い知識を取り入れながら、現場をより深く知ることで、さらに生産者の方々に役立てる仕事をめざしていきます。